【名言】相手の概念によって正論を伝えても伝わらない

理解させることも大事ですが、聞く耳を持たない奴は相手にしない方が無難である。

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話しを聞かない・通じない・理解できない相手には理由がある

【名言】相手の概念によって正論を伝えても伝わらないコミュニケーションは往々にして相手の概念に依存してしまいます。

営業の方ならお客様に商品・サービスを説明し、納得してもらうコトから始まります。
しかし、なかなか理解してくれない方も中にはいらっしゃるものです。

ここで、「自分の説明や営業トークに問題があるのか」などと考えてしまったりするものですが、実はそうではないのです。

概念の共有があるかどうかにかかっている

概念とは

形式論理学で、事物の本質をとらえる思考の形式。個々に共通な特徴が抽象によって抽出され、それ以外の性質は捨象されて構成される。内包と外延をもち、言語によって表される。

辞書を引用したのですが、なんだか小難しい言葉が並んでいます。

カンタンにすると、
「ある事象に対して、知識があり体系的に理解しているか」
みたいな感じに捉え直してください。

例えば、
犬が好きという二人がいるとします。その二人の犬好きの理由を聞いてみると、

Aさん「犬って可愛い!ペロペロ顔を舐めてきてくれたり甘えてくるし」
Bさん「特に、この犬種が好きで人懐っこいんだけど、時には飼い主を守るような行動を見せてくれたりもする」

対照的に聞こえますが分析してみると、
Bさんは犬から掘り下げて犬種を指定してその犬種の持つ特徴が好きと具体的に言っています。
対して、Aさんはそこまで詳しく知ろうとしていなく、ただただ犬は可愛いという考えにとどまっています。

しかし抽象度を上げると、犬好きな二人になります。

この違いが「概念」となります。

概念を持ち合わせているかで話しが「通じる」「通じない」になる

とすると、あなたは通じる側にいたほうがいいと思いませんか?
なぜなら、Aさんも理解した上でBさんのことも分かる。

純粋に犬は可愛いものです。(好き嫌いはありますが)
そこも理解しつつ、掘り下げると犬種の特徴まで知っていればより共感も得られますし、コミュニケーションの幅も広がります。

しかし、AさんにBさんが何故犬が好きかを話してみると、Aさんはチンプンカンプンです。
Aさんの反応は「だって可愛いんだからいいじゃん!」で終わってしまいます。
下手すると「可愛いのに理屈ばっかりで本当にこの人、犬すきなの?」と否定的な考えにまで至ってしまいます。

そうなると、Bさんは抽象度を高く保っていれば仲良くAさんと犬仲間の関係を築けたにも関わらず、対立関係にまで発展してしまいます。これは非常にもったいない。分かち合えたにも関わらず、突っ込んでしまったが故に共感を得られなくなってしまいました。

だから、相手の概念によって正論を伝えても伝わらない

この場合、BさんはAさんの事を察しながら一段深く話しをしてみても理解してもらえるかを判断しなければなりませんでした。
察するというのは空気を読むではなく、適切な質問を軽くふってみるという意味であり、どんな犬を飼っていたの?とかの答えである程度察しがつくはずです。
そこで具体的な内容が返ってこなければ、これ以上深堀りは止めて抽象的な内容の会話のままに、フワフワと会話を楽しむべきだでした。

概念がない場合は相手にしない・関わらない

この選択は難しいです。それを見極めることが出来るか否かに関わってしまうからです。

概念がないということは、いくら話ししても右から左へ理解しないまま話している内容は「単なる音」として流れ去ってしまいます。そうなるといくら会話を続けても時間の無駄になってしまうので、そこは左に流れない内容程度に収める必要があります。

そして、相手の成長が見込めるのであればそれを促すように時間を掛ける必要があります。
もしそれすら無理と感じるのであり関わらなくて良い関係なのであれば自ら身を引くという選択で最善ではないかと捉えます。

その時は同調しているように見えてもそうではない事の方が多い

相反する意見があり、そこに気付きを見いだせるかという能力を秘めているかを判断しなければなりません。

概念が無い相手でも歳上であったり立場が上であれば、いくら正論を投げかけてもその場は理解した素振りをしてきますが、その後の言動は決してそうではありません。

むしろ「やっぱり反抗的だ」と解釈されてしまいます。
そして現実に起こることはこちらの主張が正しかったといえます。しかし、それを回避し自分に不利益にならないように振る舞います。

これは止揚できないレベル・ステージの人間だと判断し、こちらから投げかける内容を下げて同調するか、全く関わりを持たないようにするしかないでしょう。

本来そこまで出来るのであれば、環境を変えることで自らの能力を最大限発揮できる価値観を持ったコミュニティを選択し属することは容易であり、お互いの為でもあります。

そして、その低いステージのコミュニティは放っておいても時が来れば勝手に崩壊していきます。
その崩壊の現場に自らの身を置いておく必要はなく、むしろその判断ができるからこそ自由に移動ができる「能力」「スキル」「知識」「責任感」を持ち合わせているとも言い換えられます。

移動することを恐れない・固執しない

移動すると負けたような感覚に陥ってしまいます。それが心にブレーキをかけ足枷となってしまいます。
本来は優秀にもかかわらず。

自分自信にも先ほど説明したとおり、止揚(アウフヘーベン)できるようになります。
そうすることで、大きく占拠していた考えが小さく見えてきてしまい更に高いステージへと登ることができます。

人間関係は大切といいますが、ただただその言葉を鵜呑みにするのは危険です。

しっかりとその意味を再考してみると、
適切な人間との関係
という意味になるのではないでしょうか。

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